

自動車・モビリティ領域を中心に、フィジカルAI時代を見据えたサイバーセキュリティソリューションを手掛けるアウトクリプト株式会社(AUTOCRYPT Co., Ltd.、本社:韓国・ソウル、代表取締役:李錫雨、以下アウトクリプト)は、自動車業界で培ったサイバーセキュリティ技術を基盤に、フィジカルAIが活用される領域への展開を開始しました。これに伴い、社内研究組織「未来モビリティセンター」を「フィジカルAIセキュリティ研究センター」へ改編し、ロボティクス、防衛、医療・ヘルスケア分野を重点領域として事業展開を本格化します。
アウトクリプトは、従来の自動車サイバーセキュリティに特化した企業の枠を超え、AIを搭載した実世界のシステム全体の安全性と信頼性を支えるフィジカルAIセキュリティ企業へと進化することをめざしています。今後は、自動車サイバーセキュリティで蓄積してきた技術資産をもとに、フィジカルAI領域におけるセキュリティ対応を強化していきます。
新たな重点領域として位置付けるのはロボティクス、防衛、医療・ヘルスケアの3分野です。なかでも最初の適用分野として医療・ヘルスケアを選定しました。医療分野は患者情報、AI診断・モニタリング機器、クラウドシステムがリアルタイムに連携する環境であり、高度なセキュリティ体制の構築が求められます。特に医療分野では、長期にわたって保存・利用・共有されるデータを安全に保護する観点から、耐量子計算機暗号(PQC)への対応も重要なテーマの一つと位置付けています。アウトクリプトは、今後のフィジカルAI環境において求められるセキュリティ要件を見据えながら、技術の高度化を進めていきます。
アウトクリプトはこれまでグローバルOEMおよびサプライヤー向けに、車両設計段階から量産後までを見据えた全ライフサイクルのセキュリティ体制構築を支援してきました。また、世界最大級のハッキング大会DEF CONで世界3位、アジア1位の実績を持つレッドチームを運営しており、車載ECUへの適用を想定したハイブリッドPQC技術に関する韓国特許も保有しています。
今後は自動車産業で培ったセキュリティ・バイ・デザイン(Security by Design)の思想と侵入テストのノウハウをフィジカルAI領域全体へ適用範囲を拡大していきます。これに合わせて既存の自動車中心のレッドチームを「フィジカルAIレッドチーム」へ拡充するとともに、セキュリティ検証基盤であるCSTP(CyberSecurity Testing Platform)についても、車両以外の多様なAIベースのシステムまで検証対象を広げました。
近年、AIの活用はソフトウェアや情報処理の領域にとどまらず、自動運転車、ロボット、医療機器、産業制御システムなど、現実世界で動作するシステムへと広がっています。こうしたフィジカルAI環境では、AIの判断に加え、機器、センサー、クラウド、制御システムが相互に連携して動作するため、安全性と信頼性を支えるサイバーセキュリティの重要性が一段と高まっています。
また、EUのAI Actやサイバーレジリエンス法(Cyber Resilience Act、CRA)をはじめ、セキュリティ要件や評価の重要性は今後さらに高まる見通しです。なかでも医療分野は、患者情報、AI診断・モニタリング機器、クラウドシステムがリアルタイムで接続される高リスク環境であります。さらに、長期保管されるデータの保護という観点からも、耐量子計算機暗号(PQC)を含む将来を見据えたセキュリティ対応が不可欠となっています。アウトクリプトは、自動車分野で培ってきたセキュリティ・バイ・デザインの思想、侵入テストのノウハウ、レッドチームの運用、ならびにCSTP(CyberSecurity Testing Platform)を通じた検証基盤を生かし、こうしたフィジカルAI領域に求められるセキュリティ対応を支援していきます。
アウトクリプトの李錫雨代表は、次のように述べています。
「自動車産業で培ってきたセキュリティ・バイ・デザインの思想は、フィジカルAIシステムの安全性を支えるうえでも重要な考え方です。AIの活用が実世界へと広がるなか、セキュリティは安心・安全な社会実装を支える基盤になると考えています。アウトクリプトはモビリティ分野で蓄積してきたグローバルな経験と技術をもとに、フィジカルAIの安心・安全な活用と市場の健全な発展に貢献してまいります。」
2019年設立のアウトクリプトはグローバルOEMメーカーおよびサプライヤー向けに車両セキュリティ、V2X、鍵管理ソリューションなどを提供しています。今後は自動車分野で培った実績と技術力を基盤に、フィジカルAI領域におけるセキュリティ事業展開を進めていきます。
